オールドカイロを歩く

 

この10年ですっかりヨーロッパ化してしまったイスタンブールからやってくると、 カイロの騒々しい雰囲気は少しも変わらない。きっと数世紀前から同じなんでしょうね・・・それがちょっと嬉しかったりして。

エジプト・カイロはピラミッドばかりじゃありません。 古代エジプトの文明がすっかり忘れ去られて(砂に埋まってたんですよね)、 荒涼とした砂漠にカイロの町が築かれたのは約1400年前。 アルフスタートがウマイヤド王朝を開いてからの歴史がぎゅっとつまっているのが、イスラミック・カイロです。

中東随一といわれる巨大スーク(市場)ハーン・アル・ハリーリは、このイスラム地区の中心! 観光客向きのお土産から庶民の生活グッズ、もちろん食品までなんでも揃います。 毎日通いつめても飽きません!(^^)!
ショッピングが楽しいのはもちろんですが、ここはちょっと文化的に(?)イスラミック・カイロの歴史的な建築を見学。 歩き始めるのは、暑さのピークが過ぎた遅い午後、傾いた陽がミナレットのレリーフの陰影を写しだすころがおすすめ。

カイロ最古のアズハルモスク。現在は神学校になっていて、特にコーランの研究で有名。 たくさんのムスリムが巡礼にやってきます。このモスクから流れるエザン(お祈りの声)が、上手に聞こえるのは気のせいかな? しびれます。
美しい世界遺産でありながら、今も生活の中心にある感じが素敵!脇の細い路地を入っていくと、まるで映画のセットのよう。

ハリーリの路地からアルフセイン広場へ。

アル・ムヤイヤドモスクにつながるズワイラ門。

レンガの色だけで遺跡といった雰囲気の古いモスクも、 ナポレオンの時代にカイロに来たフランス人が描いたスケッチを見ると、赤や緑で一面に彩色されていたんですね。 きっと華やかだったろうな~。今でも歩いていると、ところどころで壁面に色が残っているのを見かけて、 あーこんな感じだったのかなと想像してみます。

そうそう、このズワイラ門の近くにはトルキッシュバザールと呼ばれる通りがあります。 売っているのは綿製品ばかりなのですが・・・屋根つきのアーケードになっているところがトルコ風なんだとか。

シタデル(城塞)にそびえるムハンマドアリモスク。 オスマン帝国統治時代のトルコ風のスマートなミナレットが特徴。 デジタルカメラのモニタが見たくって集まってくれた女の子たち。ちょっとづつだけどみんな英語がしゃべれます!


メデルサ・スルタンハサン。 イスラム建築の最高傑作のひとつですが、暗くなってしまって見られず。残念。

青い空に突き抜けるように建つミナレットを見ると、異国情緒というだけでなく、 何か神秘的な気持ちになる。これもイスラム的なものに惹かれていく魔法なのかなぁ?
写真にはおさまりきらない香りや音、光のやわらかさ。この空間から立ち去りたくない!と思いつつ、 そろそろにぎやかなバザールへ帰らなきゃ。

久しぶりの観光とのんびりした午後に満足満足♪
またきっと来るからね。

(たくさがわ 2002.6)

 

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