遊牧生活の中のキリム

 

4mを超える巨大なキリムは、 大切な嫁入り道具として何年もの年月をかけて準備されたもの。実際には使われないまま、 大事にしまわれていたものものも多く、コンディションのよいものはたいへん価値が高いのです。
キリムは一家の財産でもあり、 家長が亡くなったときにはキリムを切り分けて息子や娘などの兄弟たちに分けられたといいます。 左右別々に織って1枚につなげたチフカナットと呼ばれるキリムが、半分しか保存されていなかったりするのは、 この財産分与の習慣のためなんですね。

遊牧民のテント生活では、穀物を入れる袋もキリム製です。チュアル (Cuval)と呼ばれる1m弱の収納袋には、素朴ながらも美しい装飾のあるものがたくさんあります。 敷物として使うために開いた状態で輸入されるものがほとんどで、 サイズも手ごろなのでコレクションとしても楽しめます。

コーカサス地方(現在のアゼルバイジャン)に多い、ゆりかごのような形の収納袋。

塩(岩塩)を保存しておくための袋。

ほかにも、ロバの背で荷物を運ぶために二艘になったヘイベ(Heybe)、 ソファや枕のように使われたヤストゥク(Yastuk)など、 キリムは生活のあらゆる道具として使われていたのです。

 

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.kilimstyle.com/info/mt-tb.cgi/41

コメント

コメントしてください




保存しますか?