食事の時にテーブルのように使うキリム・ソフレ

THE

THE SOFREH of KAMO

Shirin samil 1998年/ 20 US$くらい

ソフラ(イランではソフレという発音)というのは、食事をするときに
敷いて使う120センチ角くらいの正方形のキリムのこと。
テントの中央に広げて、みんなで1枚のソフラを囲んで食事するのです。

この本はイラン西の山岳部・KAMO(カモ)という村一帯のソフラのカタログです。
THE
イランやトルコのショップでもときどきソフラを見かけますが、
まん中にちょこっとデザインが入っているものがほとんどで、
この本のような多彩なデザインには、なかなかお目にかかれません。
こんなにきれいなものがあったんだと発見できた貴重な資料です。

 

gabbeh

GABBEH

GABBEH

Mohammad Ahmadi, Mohsen Makhmalbaf
1997年/ 20 US$くらい

ギャッベを初めて見たのは日本のデパートでした。
毛足が長めのラグに、色鮮やかに、子供のようにのびのびとした風景が描かれています。
抽象的なモチーフのキリムと違って、ラクダや人が生き生きと表現されていて
かわいらしいのが、人気なのかも。。。
この本は、ギャッベの生まれた背景を紹介してくれます。
イランの山岳部にはまだ鮮やかな衣装で、遊牧生活を続けている人々がいるんですね。
普通の観光客は、なかなか行かれないようなところだと思います。
GABBEH

実際に本にはギャッベは10枚程度しか載っていません。
ほとんどは遊牧生活を映した写真集のようで、みていると行ってみたいなーと思います。
子供のころ見たNHKのシルクロードみたい。。

この本を手に入れてからずいぶん後になって、GABBEHという映画のシーンを
集めた写真集だということがわかりました。(お恥ずかしい)
1996年のカンヌ国際映画祭に出品された有名な映画だったんですね

アンティークキリムを堪能


ANTIQUE

ANTIQUE KILIMS of Anatolia

Peter Davies 2001年/ 55US$

2001年発行のアンティークキリムのカタログ本。半年前から予約して買いました。
掲載されているのは70ちょっと。このコレクターの好みでしょうか、
均整がとれていて繊細・上品なピースが多いのが特徴です。

チェイレキというお祈りサイズのコレクションが特にGOOD!
3メートル4メートルあるようなキリムは、ちょっと豪快さが物足りない感じです、私としては。
本の前半の半分以上はキリムについての詳しい解説です。
もちろん英語。これを全部読めば、何を聞かれても怖いものなしなんだろうなぁ。
でも写真を眺めるばかりです。

この本の中のPlate63がとくにお気に入りです。機会があれば皆様も見てみてくださいね。
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Complete

KILIM

KILIM The Complete Guide

Alastair Hull, Jose Luczyc-Wyhowska 1993年/ 60US$

キリムの百科事典的なつくりになっていて、まさにCompleteガイド!
自分の好みに偏らずにとにかく幅広くキリムを紹介したいという作者の企みがわかります。
マグレブからアフガンまでほとんどの地域のキリムを見ることができます。
ヘイベやチュアル(袋もの)についてまで、記載されているのも嬉しいですね!

織りの技術的な解説もかなり詳しく、イラスト付で紹介されています ↓

KILIM
巻末に協力してくれた世界中のキリムコレクターとディーラーのリストがあるのですが、
イギリスの店の数がすごい!
やっぱり、すばらしいアンティークキリムは、すでにトルコやイランには
残っていないのかな…と思ってしまいます。キリムが注目されて、
コレクションされるようになってからの歴史が長いですからね。

いつかは、キリムを探しにいくには、イギリスやイタリアを回らなくてはいけなくなるのかも?

2000年にペーパーバック版が出て、手ごろな値段になりましたので、
ぜひ手元においてお勉強してくださいね。

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アナトリアの地図と産地

ANADOLU

ANADOLU MOTiFLERi

トルコ文化局 2002年/ 約50$
ISBN975-17-2790-1

あぁ、キリムのモチーフって、なんていろいろに変化するんだ~!!
と困ったときに助けてくれる、モチーフ大辞典。
エリベリンデだけでも350の変形パターンが載っています。

面白いのは、各モチーフの起源を有史以前のアナトリア文明にまでさかのぼって、
彫像や装身具に見られるデザインと照らし合わせているところです。
まさに神話の時代から、アナトリアの文化に流れる独特の世界観が見られます。


ANADOLU

平織りの敷物と定義されるキリムですが、簡略な幾何学模様の連続だけのペルシャや
中央アジアのデザインに比べて、アナトリアのキリムはモチーフが象徴的な意味を持つ
ということにおいて際立っていることを実感します。

モチーフ研究の最新の成果といったところでしょうか。
熱心な研究者に感謝したい気持ちですね。トルコ語と英語の表記。

※この本は、現在入手方法不明です。ごめんなさい。
初版はスタンプでナンバーが入っているので通常販売はされなかったようです。

FLATVEAVES

FLATVEAVES

FLATVEAVES OF TURKEY

AREND BANDSMA and ROBIN BRANDT
2003年/ 45$
ISBN 0-85667-828-8

この本に載っているキリムは、コレクション的にいったら
超一級ではないのかもしれない。でも、私たちが未だ市場で見かけることの出来る、
同じクラスのキリムが手に入るかも知れない、、、
と言ったところで、この本を見ていると欲張りになってしまうんです。

ベルガマのジジム、アダナのチュアル、マナスティルのキリム… 
掲載しているキリムのいくつかは、ガラタバザールでも同じデザインのものを
ご紹介したことがあるんです!
(収納袋を載せているカタログ本てあまりなかったですからね)

掲載数はあまり多くないですが、とっても参考になる感じです。

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KOEKBOYA

KOEKBOYA

KOEKBOYA

Natural Dyes and Textiles
Harald Bohemer 2002年/ 130$
ISBN975-17-2790-1

キリムのモチーフの研究がソフト面なら、こちらはハードな「染色」についての大研究。
副題にColor Journey from Turkey to India and Beyond.とありますが、
世界中の草木染についてこれ以上ないというほど、写真と細かな解説が載っています。
(化学式で解説されても困る~)
タイトルのKOEKBOYA(クックボヤ)はトルコ語で根から染めたもの(=草木染)の意味。
この本の出版者は、DOBAG(ドバッグ)というトルコとドイツが共同で行っている
「天然染料を研究し復活させるプロジェクト」なのです。


KOEKBOYA
私たちがアンティークキリムと呼ぶ19世紀のキリムは、100%天然染料が使われていますが、
20世紀に入ってからの合成染料の登場で、天然染料で染める技術の多くは、忘れ去られてしまった… 
その技術を取り戻すべく、インドから東南アジア、果ては南米まで、
現在も残っている草木染の技法を追いかけた研究の成果です。

ドバッグプロジェクトの最終目標は、トルコの伝統的なデザインを草木染で織った
カーペットやキリムを国際市場に出すこと、そして村の女性たちの国際的社会的を向上すること、
とされています。

この本は、はっきりいって退屈です。アカデミックすぎます!
でも、キリムということを超えて、染色の研究をされている方には、ものすごく貴重な資料に
なることは間違いありません。本当に詳しい!(コチニールとか貝紫とか少々記述アリ)

私にとっては、現在とこれからの、トルコの絨毯やキリムというひとつの産業が
どうなっていくのだろうというところで、興味深い一冊でした。

19世紀 アンティークスザンニの世界

KESHTE

KESHTE Central Asian Embroideries

The Marshall and Marilyn R. Wolf Collction
2003年/45US$ ISBN 0-9728533-0-8

2003年の後半から素晴らしく美しいリプロダクションスザンニが登場したのは、
この本のおかげです。これだけのスザンニのコレクションカタログは世界初!
36枚+小物の掲載と数はやや少なめですけれど、美しい写真でかなり楽しめます。

KESHTE

当店でも何枚かご紹介しているこの写真のスザンニ、オリジナルは紫のシルク布に
刺繍されたものだったんですね。
オリジナルとリプロダクションのスザンニを見比べながら、できばえをチェックするのもGood。

AZERY

AZERBAIJAN

AZERBAIJAN CARPET

1985年/ 40 US$

イランのタブリーズを含む、アゼルバイジャンの絨毯の産地の解説と絨毯のカタログ。
ほとんどロシア語で、よくわかりません。
お気に入りは表紙にもなっているラクダのモチーフ。
隊商を組んでシルクロードを渡っていく様子ところが表現されています。
トルコにはラクダはいないので、このモチーフはありません。
手前はカード式のカーペットカタログ。

 

BUYERS

TRIBAL

TRIBAL RUGS A BUYER's GUIDE

Lee Allane 1996年/ 17.95 US$ 

バイヤーズガイドなのに、値段がのってないぃぃぃ。
でも北米・南米からモロッコまで、ラグと呼ばれるものの産地の解説は網羅されています。
中央アジアの遊牧民族の名前と地図もあるので勉強なるかも。

トルコ手織り絨毯

不明/ 15 US$くらい 

トルコの観光地で売っている本。
バザール54という、ツアーバスがよく立ち寄る絨毯屋さんが作っている。
絨毯屋さんへ行くことは、トルコ観光のメインイベント!?
解説を読んで気分を盛り上げて、いざ絨毯屋へ。
もちろん、本もお店の人も日本語OK。

Turkish Flat Weaves and CARPETS

不明/ 15 US$くらい 

初めてトルコへ行ったときに、思い切ってキリムを買うなんてことはできず、
代りに買ってきた本。87年です。
観光用で英語版なのですが、注目するのはタイトルにまだ KILIM という言葉が使われていないこと!
キリムはトルコ語ですから、ちゃんと英語に訳したんですねー。
キリムは英語圏でも、まだ浸透していなかったのでしょうか。
でも中の解説は、英語に訳せないトルコ語ばかりで、内容はとてもわかりづらい。。。
写真もピンボケですが、そこが素朴でいい感じ。
このころのイスタンブールには、今ではコレクターが泣いて喜ぶような貴重なキリムが
たくさん出回っていて、私も暇にまかせて何時間も何十枚もキリムを見せてもらっていたのです。
のんびりしていて、よかったな・・・懐かしいです。

ペルシャ語表記のあるイランのカタログ本

PERSIAN

PERSIAN KILIMS

Alastair Hull 1999年/ 25 US$くらい

100%イランの、しかもキリムだけの本が登場。
収録数はそれほど多くありませんが、はっきりとアナトリアと違う
特徴があることがわかります。

左右両開きになっていて、裏面からひらくとペルシア語の解説が続きます。
写真にもペルシア語の表記があり、楽しい一冊です。
PERSIAN

 

RUGS

ORIENTAL

ORIENTAL RUGS

1999年/ 6.95ポンド 

東は中国から西はトルコまで、絨毯の特徴をいっきに紹介・・・
はいいのですが、コレクター向きにしては、使われているカーペットがちょっとお粗末。。

The Bulfinch Guide to CARPETS

Enza Milanesi 1994年/ 24.95US$

こちらも中国からトルコまで、絨毯とラグの見分け方・アンティークの評価に
ついてまとめた本。情報満載という感じで、詳しくまとめられています。
9割はカーペットです。>

ペルシア絨毯の世界

森沢初 1888年/ 9500円

キリムというものを知らなかった子供のころから、絨毯といえばペルシア絨毯だと思ってました。
ぐるぐるっとアラベスク模様の広がる緻密な世界・・・
あこがれのオリエントのイメージでしたが、自分の部屋にはちょっと合いません。
ペルシア絨毯は見て楽しむ方がいいな。
この本は、掲載数60以上、写真もたくさんあり、ひとつひとつハイクオリティなカーペットばかりです。
解説は、嬉しい日本語!
テキスタイルのコーナーなどでまだ時々見かけますので、探してみて下さい。

素晴らしいアンティークキリムの数々

KILIM HISTORY AND SYMBOLS

KILIM HISTORY AND SYMBOLS

Dario Valcarenghi 1994年/ 65US$

アンティークキリムのカタログ本の中でも、最高の5つ星と評価したい、素晴らしい一冊。
19世紀の大型キリムを中心に、状態がよく美しいキリムが多数掲載されている。


廃盤になって数年経つので、なかなか手に入りにくいですが、時々中古で出てくるようなので
探してみてください。

 

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トルコ観光局版、キリムのカタログ本

ANATOLIAN

ANATOLIAN KILIMS 1,2

1995年/ 2冊で80US$

トルコの文化省出版しているカタログ本。
100%写真ページなので、キリムを見て楽しむには一番。
新しいキリムは、博物館キリムのモチーフを参考に織られているので
トルコのお店などにはたいていこのカタログが置いてあります。
キリム産業に携わる人向けの本かもしれないですね。
掲載数は約200!

それぞれのキリムには何のモチーフが使われているか表記されていますが、
そのほかの解説はほとんどないのが残念です。
90年ごろの前のバージョンのカタログには、もう少し詳しく書いてあったのですが…。


ANATOLIAN

いわゆるリプロダクションと呼ばれるキリムの生産が盛んになったのも
この本の発刊が大きく影響しているといってもいいでしょう。

現在は、残り部数が少なく、手に入りづらい状況です。